研究室だより

平成28年度の研究室だよりはこちらをクリック


研究室から卒業生の皆さんへ近況報告です。(写真はクリックで拡大します。)

 

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研究グループ名(○○研)

スタッフ名

 キャッチワード

 研究室の近況(600字以内)〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇

 写真1枚(なるべく高解像度のものをお願いします。キャプションもあればお知らせください。)

 

有機・高分子化学専攻 有機化学講座 触媒有機合成学(石原研)

石原 一彰、波多野 学、UYNIK Muhammet、堀部 貴大

 何を研究するか

 研究課題は酸塩基複合化学を基盤にした高機能触媒の設計と応用です。生体内で作用する酵素を手本に、工業的に利用可能な小分子触媒の開発を目指しています。酵素は、生体内という限定された条件で、切れ味よく働きますが、フラスコのなかで人工的に反応条件を整えることができれば、酵素のような巨大な分子量も複雑な分子構造も不要です。近未来における触媒のニーズを考えると、基質適用範囲の広い汎用性のあるレディーメード触媒と基質特異性の高い酵素のようなテーラーメード触媒をその目的に応じて使いわける時代が来ると予想します。研究の難易度の違いもあり、既に前者の開発例は多くありますが、後者の開発例はほとんどありません。しかし、これからはエナンチオ選択性やジアステレオ選択性のみならず、基質選択性、官能基選択性、サイト選択性、レジオ選択性などを自在に制御できるテーラーメード触媒の開発が求められるでしょう。そこで、当研究室では酸塩基複合化学を基盤に数ナノサイズの超分子触媒をin situで調製し、活性中心近傍に精巧な鍵穴を構築する方法を研究しています。触媒の酸塩基による電子的作用だけでなく、その鍵穴構造によって反応性と選択性を意のままに制御できる日が必ず到来すると期待しています。
 また、ハロゲン(X)触媒の研究にも力を入れています。特にヨウ素は人の必須元素であり、我が国の生産量は世界第二位であることから、元素戦略の上でも重要です。Xは–1価から+7価まで価数を変えられるので遷移金属の代替元素として期待されています。このXを活性中心にした有機分子触媒を開発することで、有機合成の環境負荷は飛躍的に改善されると期待されます。(2017.10.11記)

 

応用物質化学専攻 応用物理化学講座 触媒設計学(薩摩研)

薩摩 篤、沢邊 恭一、大山 順也

 グループ名を「触媒設計学」へ変更しました

 2017年4月の改組により、研究グループ名が固体材料学から触媒設計学へと名称変更(というよりも名称復活)しました。スタッフでは秘書の菱田さんが中尾さんに交代しました。学生はD3が1名、D2が1名、M2が6名、M1が5名、4年が6名(G30学生が10月から新加入)という布陣です。研究内容は継続して元素戦略プロジェクトや自動車用内燃機関技術研究組合(AICE)に絡んだ自動車排ガス触媒を中心に、金属ナノ粒子触媒、バイオマス変換触媒、燃料電池電極触媒とそれらに関連する量子化学計算を進めています。一昨年から参加したAICEプロジェクトは日本の全ての自動車メーカーとの共同研究で、毎月ミーティングがあり納期が厳しくハードですが、実用に直結したやりがいのある仕事です。学生は相変わらず体力系が多いです。でも、サッカーはここ4年、万年ベスト4止まり。ソフトボールは残念ながら1回戦敗退。強化メンバーの勧誘が課題。ところが、ボーリングだけは絶好調で、今年もチーム優勝!昨年の準優勝を挟んで、過去6年に4回チーム優勝に輝いています。副賞のカップラーメンも2箱ゲット。これで学生の半数以上を占める下宿生も安心。今後ともよろしくお願いします。(2017.10.22記)

 

有機・高分子化学専攻 高分子化学講座 高分子組織化学(関研)

関 隆広、竹岡 敬和、永野 修作、原 光生

 研究室の15周年記念同窓会を開催しました!

 卒業生の皆様、いかがお過ごしでしょうか。2002年4月に名古屋でスタートした関研は、ちょうど15年目を迎えました。GWには15周年記念同窓会を開催し、65名のご参加で大変にぎやかな会になりました。案内から開催までの期間が短かったにもかかわらず多くの卒業生にご参加いただきまして、ありがとうございます。そして、皆さんの元気な姿を見られて良かったです。関研写真部OBの岩田政典君と大野慶太君がたくさん写真を撮ってくれましたので、写真を欲しい方はご連絡ください。
 さて、名大工学部・工学研究科はこの4月に改組をして、関研の所属が物質制御工学専攻から「有機・高分子化学専攻」へと変更になりました。とはいっても研究体制や居室は変わりませんので、ご安心ください。いつでも顔を出してください。
 研究面では、5Az10MAやNIPAは目的を変えつつもまだまだ現役です。これからも新しい要素を取り入れながら液晶やゲル材料などに関する研究を発信していきますので、学会の予稿などでたまには関研の研究動向をチェックしてみてください!応化コースの同窓会(名大応化会)のホームページも刷新されましたので、ぜひご覧ください。(2017.11.1記)

 

生命分子工学専攻 分子生命化学講座 生体分子応用化学(村上研)

村上 裕、藤野 公茂

 研究室の近況

 研究室を開設してから3年が経過しようとしています。名古屋大学では、進化工学的手法を用いて人工抗体を創製し、得られた抗体を利用して新しい分析方法を開発しています。研究室メンバーは、初年度は5名でしたが、現在は、M2が3名、M1が5名、B4が5名、筆者と藤野助教で、合計15名です。先輩と後輩で協力して研究もできるようになって、ようやく研究室らしくなってきたと言うのが正直な実感です。
 学生さんは、研究、遊び、部活に一生懸命取り組んでいます。研究室旅行も学生さんが企画をして、この9 月には、一泊二日で奈良—大阪に行ってきました。奈良を満喫後、大阪では通天閣に行き、サソリの串カツを食べ(殻が歯に挟まってなかなかとれません)、吉本新喜劇を見るという、なかなかのハードスケジュールでした。現在、M2とB4の学生は、それぞれ修士論文と卒業論文を意識してバリバリと実験を行っています(もちろんM1の学生も頑張っています)。B4は全員が進学、M2は2名が就職、1名が博士後期課程に進学予定です。応化OBとして、それぞれの進路での活躍を期待しています。(2017.11.2記)

 

生命分子工学専攻 生命システム工学講座 構造生物工学(渡邉研)

渡邉 信久、杉本 泰伸、永江 峰幸

 研究室の紹介

 当研究室はシンクロトロン光研究センターに所属の渡邉と杉本泰伸准教授が工学研究科・工学部を兼務する形で運営しています。研究室としては、シンクロトロン光施設の建設実現のために2007年に北大から赴任して旧生物機能の山根隆先生の研究室に居候していた渡邉が、山根先生定年後の2012年に旧生物機能の第六講座扱いとなったのが始まりです。シンクロトロン光研究センター教職員は、愛知県が設置し科学技術交流財団が管理しているあいちシンクロトロン光センター(瀬戸市)の整備や運営支援が本務で、同センターに名古屋大学が保有する単結晶構造解析用ビームラインBL2S1の運営も日常的に行っているためと、学生用の研究室スペースの都合もあって、いわゆる半講座として扱ってもらっています。そのため研究室に所属する学生も少なく、博士後期課程の学生が居なくなった現在は、M2が2名、M1が2名、B4が3名で、教員を入れても総勢10名のかなりこじんまりした所帯になっています。
 シンクロトロン放射光施設との関係もあり、工学研究科の研究室のテーマとしては、X線回折を利用する生体高分子(蛋白質)の構造研究とその応用を目指しています。回折実験の手法は渡邉と永江特任助教が単結晶、杉本が小角散乱です。(2017.11.30記)

 

創薬科学研究科 協力講座 分子設計化学分野(山本研)

山本 芳彦、澁谷 正俊、安井 猛

 研究室近況

 医薬としての機能が期待される候補有機化合物の分子設計は、創薬科学において極めて重要な位置を占めています。候補化合物から最終的な医薬品へと至る過程においても、所望の薬効を増強しつつ、有害な副作用を抑制するための合理的な誘導体分子設計と効率的合成の双方が不可欠です。本研究室では、有機合成化学を基盤として、創薬につながる新規生理活性分子の設計、ならびにその合理的合成プロセスの創出を両輪とする創造的研究・教育を行っています。
 大学院生は創薬科学研究科の所属ですが、工学部から毎年3名の応用化学系学部4年生を受け入れ卒業研究を実施しています。2012年の設立から6年目を向かえました。その間、2015年には創薬科学研究館が完成し、昨年2016年には第1期生3名(内応化出身者2名)が博士(創薬科学)の学位を授与されました。また、今年8月から安井猛助教(生物機能 石原研究室出身)が加わり、ますます活気が増しています。(2017.12.7記)

 最新の研究室メンバー

有機・高分子化学専攻 有機化学講座 有機反応化学(大井研)

大井 貴史、浦口 大輔、大松 亨介、荒巻 吉孝

 今年度の新メンバーとして修士1年生の孫福くん、5名の4年生(石川くん、上岡くん、鈴木くん、谷口さん、梁くん)と博士研究員のZhuさんが加わりました。皆、卒業生が抜けた穴を見事に埋める個性的な面々で、笑いの絶えない雰囲気のなかで楽しく毎日を過ごしています。また、海外からの短期留学生としてCuadrosさん(スペイン)を受け入れ、国を超えた友情を育んでいます。さらに、大谷くん(D2, スペイン)、永戸くん(D2, 米国)が短期留学し、それぞれが感じた新しい文化を研究室に持ち帰ってくれました。
 研究面では、いくつかの研究成果が学会誌の表紙を飾りました。なかでも、吉岡くん・山田くんの論文や古川さん・寺岡さんの論文表紙は、それぞれのメンバーのセンスが光るユニークなイラストになっていますので、ぜひ一度ご笑覧いただければと思います。また、ラジカルに焦点を当てた触媒開発の研究が形になりはじめ、新しい挑戦の成果を発信できる日が近いと感じています。ITbMにおける生物学とのコラボレーションも大きく進展しており、今後の展開が楽しみな状況です。
 日々、様々な刺激を受けてアクティブに活躍するメンバー達の様子を見に、ぜひ研究室に遊びに来てください。突然の訪問も大歓迎です。(2017.12.7記)

 

生命分子工学専攻 分子生命化学講座 ナノバイオ計測化学(馬場研)

馬場 嘉信、加地 範匡、湯川 博、小野島 大介、安井 隆雄

 応用計測化学研究グループからナノバイオ計測化学研究室へ

 卒業生の皆さん、いかがお過ごしでしょうか。益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。馬場研の近況をお知らせします。2017年の4月より工学部・工学研究科の改組により所属の名称が変わりました。今後は学部組織では化学生命工学科、大学院では生命分子工学専攻の所属となります。研究室名はナノバイオ計測化学研究室です。現在、博士後期課程3名、G30が3名、M2が5名、M1が5名、B4が5名の学生に、様々なスタッフを加えると合計32名の所帯になっています。馬場研は相変わらず国際色豊かな体制で研究にスポーツにと毎日を楽しく過ごしています。OD会主催のソフトボール大会では最近優勝候補に勝つと次で負ける「スラムダンク状態」を続けています。サッカー大会では、優勝候補にしっかり負ける状態です。最近、成績が低迷しがちですので、今年こそは奮起したいところです(スポーツのコーチングは大歓迎です)。研究面でも、脈々と受け継がれる研究室メンバーの頑張りで、ナノバイオデバイスを精力的に開発しております。
名古屋に来られた際には是非お気軽に研究室へ立ち寄って遊びにきてください。(2017.12.7記)

 

有機・高分子化学専攻 有機化学講座 有機元素化学(山下研)

山下 誠、伊藤 淳一、鈴木 克規

 2016年10月に西山先生の後任として中央大学より山下が着任しました。区切りの良い2017年4月から新体制(教授1名・講師1名・助教1名・4年生4名・修士1年6名・修士2年3名・博士1年2名・博士3年1名・博士研究員1名・G30コース3年生1名・秘書1名)で研究室がスタートしています。8月に研究員のKwan博士が香港へ帰国、9月からはフランスより訪問研究員のMassue博士が加わったことで、総勢22名です。これまでの有機典型元素化学・有機金属化学・触媒化学をさらに発展させるために、日々みんなで楽しく研究を進めています。まだまだできたばかりの研究室ではありますが、面白くレベルの高い化学を発信しながら、優秀な学生をさらに伸ばしていく研究室にしていきます。中央大の山下研卒業生のみなさんも西山研卒業生のみなさんも、遠慮なく研究室を訪ねてみてください。(2017.12.8記)

 

有機・高分子化学専攻 有機化学講座 有機構造化学(忍久保研)

忍久保 洋、辛 知映、三宅 由寛、廣戸 聡

 研究室の近況

 卒業生の皆様いかがお過ごしでしょうか。今年度は学部4年生5名、G30学生1名、修士1年生1名が新たに加わりました。また、後期からは中国から研究生1名も加わり、総勢28名となりました。留学生も増えたため、研究会などでは学生みんなが英語での議論に取り組んでいます。研究室の雰囲気は変わらず、元気に過ごしています。大きな変化としては辛先生がG30特任教授にご昇進されました。また、今年度は野澤君(D2、イギリス)、大森君(D2、シンガポール)に短期留学し、大きく成長し戻ってきました。
 研究面では今年度は今まで行ってきた研究が次々と形になり、論文として報告することができました。また、今年も様々な学会に参加し、積極的に議論に参加している姿が見られ、発表では講演賞やポスター賞をいただくことができました。恒例の研究室旅行では伊勢・伊賀方面に行き、伊勢神宮にもお参りしてきました。
 ホームページに日々の研究の成果や活動を随時掲載していく予定ですので、是非ご覧下さい。また、名古屋にお越しの場合は、是非お気軽にお立ち寄りください。(2017.12.11記)

 

応用物質化学専攻 固体化学講座 機能物質工学(IMaSS協力)(坂本グループ)

坂本 渉

 来年より新しい研究室となります

 卒業生の皆さん、お元気ですか?日々ご活躍のことと思います。機能物質工学・固体4(坂本G・旧余語研)の近況をお知らせします。平成29年3月には浅野敏輝君、佐藤裕介君、佐藤嘉崇君、田宮侑君、則武幸汰君、丸山莉果さんが無事修士修了し、それぞれ内定先の企業に就職しました。4月には、応化コース4年生から進学しました応用物質化学専攻・前期課程学生の岩田麻友子さん、小林竣稀君が加わりました。また、4年生は田中健大君、德田篤人君が卒業研究のため配属になりました。大学院生、4年生は皆仲良く、これまでどおり明るい雰囲気の研究室です。一方、日々の研究活動に励みながら、スポーツ活動の方も・・・といいたいところですが、現在の所属学生の人数が少なくなったためか?毎年開催されています研究室対抗のスポーツ大会の成績の方は以前のようには・・・となっている状況です。
 今年3月に余語利信教授がご退職されました。「余語先生退職記念同窓会」にご参加いただきました多くの卒業生の皆様には心より感謝します。また、9月には林幸壱朗助教が九州大学・歯学部へ異動されました。来年1月からは物質・材料研究機構から長田実教授をお迎えし、新しく「長田研究室」となる予定です。大学の近くにお越しのおりには気軽に研究室にお立ち寄り下さい。(2017.12. 11記)

 2017年講座旅行にて

生命分子工学専攻 生命システム工学講座 遺伝子工学(飯島研)

飯島 信司、西島 謙一、金岡 英徳

 研究室の近況

 創設から四半世紀となりました。飯島教授は29年度限りで定年退官されます。生物機能工学科も昨年度の入学者が最後で、新たに化学生命工学科となった時期でもあり、大きな節目を迎えています。
 ずっと進めているトランスジェニックニワトリによる医薬品生産はいくつか大きな進展がありました。まず、卵白由来の動物医薬品としてカネカと共同で臨床試験が進んでいます。動物病院で多くのネコに処方される日も近いと期待しています。次に、ニワトリの始原生殖細胞が培養できるようになり、CRISPR/Cas9によるゲノム編集でeGFPをノックインしたニワトリがつい先日誕生しました。糖鎖制御やワクチンへ迅速に展開できるところまで来ました。また、シアル酸やDNA修復、CHO細胞なども引き続き研究しています。今後ともよろしくお願いします。(2017.12.12記)

 

生命分子工学専攻 生命システム工学講座 生物化学工学(本多研)

本多 裕之、清水 一憲

 自由闊達で愉快な仲間に感謝

 改組に伴い新同窓会が発足し、同窓会誌に執筆の機会を得ました。改組を機会に研究室名を生物化学工学に変更しました。
 2017年12月現在、研究室は、社会人博士課程学生を抜いて、学生14名、うち8名が女性です。工学部の研究室では無類の女子率の高さ!ここはほんとに工学部なのか!?毎日テンションが高く、にぎやかに、楽しく過ごさせてもらってます。留学生は梁さんとStacyさんの2名で、Stacyさんは生物機能工学コースに初めて配属になったG30学生です。
 研究は、短鎖機能性ペプチドの探索と機能発現、細胞培養マイクロデバイスの作成と細胞機能発現、磁気パターニング細胞アレイ法をもちいた微生物機能発現などの研究を進めています。産業応用を志向していますが、生体分子や細胞の機能発現に焦点を当て、生物の持っている能力に光を当てるような研究を目指しています。
 研究はPCの前で論文検索して勉強して進むのではなく、実験室での観察結果、観測データを見て、感じて、考察して、空想して、議論して、進むものだと思っています。そのメッセージを感じてくれ、アイディアを豊富に出してくれる学生とともに、自由闊達に意見交換しながら愉快に過ごしています。お近くにお超しの折は、通過せずに(!)途中下車してでも(笑)ぜひお立ち寄りください。(2017.12.14記)

2017年研究室旅行

有機・高分子化学専攻 高分子化学講座 機能高分子化学(上垣外研)

上垣外 正己、佐藤 浩太郎、内山 峰人

 ちょっと雰囲気が変わりました

 卒業生の皆さん、お元気ですか。2017年4月の工学部・工学研究科の改組に伴い、有機・高分子化学専攻所属となりました。益々、高分子合成、とくに重合反応の研究を中心に活発に取り組んでいます。スタッフは、昨年度から変わらず、佐藤准教授、内山助教に加え、事務員の国枝さんと充実した体制です。学生は、博士後期課程2名、M2が6名、M1が5名、B4が5名に加え、英語コースのG30に、中国からのM1の留学生1名、中国からの帰国子女のB4の学生1名と賑やかになり、合計23名の所帯となり、英語と中国語がちらほら聞こえています。また、今夏には、オーストラリアの大学から中国人の准教授の先生と、アメリカからサウジアラビア人のB3の学生が短期滞在し、やや国際色が増えました。これに加えて、女子学生が5名となり一気に5倍増となりましたので、ちょっと雰囲気が変わりました。
 応化恒例のスポーツ大会も頑張っています。ソフトボールの結果は芳しくなかったようで、ポリマーズカップも雨天中止となりましたが、サッカーはまだトーナメントに残っています。ボウリングの山下杯は4年生が中心となり頑張って企画しています。今年度の講座旅行は、年明けに、長浜へと企画してくれていますが、雪が降らないように祈っています。
 改組に伴い、研究室のホームページを更新し、アドレスも変わりました(URL)。写真やニュースを適宜アップしていますので、ご覧頂ければと思います。また、是非、お気軽に研究室にお立ち寄り下さい。(2017.12.16記)

 

応用物質化学専攻 応用物理化学講座 理論・計算化学(岡崎研)

岡崎 進、篠田 渉、吉井 範行、安藤 嘉倫、藤本 和士

 分子動力学計算、膜、タンパク質、ウィルス、高分子

 溶液や生体物質、高分子などの物質は、複雑な凝集体を形成することにより様々な化学的現象を発現している。このような凝集分子系の現象を、分子の構造や運動といった微視的観点から解明するために、コンピュータを使い研究を行っています。我々は大きく分けて二つの計算手法(全原子モデルと粗視化モデル)により研究を展開しています。我々がターゲットとしている系は非常に大規模なものであるため、手元のコンピュータでは研究を行うことが出来ません。そこで、我々は「京」コンピュータをはじめとした、全国のスーパーコンピュータを用いて研究を行っています。64万コアにも及ぶ京コンピュータの性能をフルに活用できる大規模計算用MDソフトウェアMODYLASの開発も行っています。(2017.12.19記)

 

生命分子工学専攻 生命システム工学講座 分子生命環境プロセス(堀研)

堀 克敏、鈴木 淳巨、中谷 肇、石川 聖人

 微生物の基礎研究から応用研究までを一貫して手掛けています

 堀研究室は2011年4月に発足し、微生物を主な研究対象とし、生命の構造・機能の解明と応用を目指しています。バイオインターフェースとバイオコントロールという二大テーマを掲げ、原子・分子レベルの基礎研究から工業化あるいは生態系・環境への適用を目指した応用研究までを一貫して手掛けています。本年6月、堀教授は名古屋大学発ベンチャー(株)フレンドマイクローブを起業しました。本ベンチャーでは、「微生物を友達に」を理念に、微生物製剤を用いた排水処理から、バイオコントロールの新理論に基づく環境・衛生技術開発まで、微生物による環境負荷軽減技術の開発に取り組む堀教授の成果を事業化します。また、11月30日~12月1日には国際シンポジウム IGER International Symposium on Cell Surface Structures and Functions 2017を、当研究室の主催で行いました。ドイツ、ノルウェー、フランス、中国より著名な研究者を招聘し、日本からも第一線で活躍されている多数の研究者を迎え、学生含め116名の参加者を得て、大盛況となりました。活発な研究教育と情報発信を行って参りますので、皆様のご支援ご協力をお願い致します。(2017.12.20記)

 

応用物質化学専攻 応用物理化学講座 材料設計化学(鳥本研)

鳥本 司、鈴木 秀士、亀山 達矢

 ソフトボール大会で初優勝

 2017年度より学部組織は化学生命工学科、大学院では応用物質化学専攻の所属へと変更になりました。気持ちも新たに、研究に邁進しています。現在の研究室の構成は、教員3名(教授:鳥本 司、准教授:鈴木秀士、助教:亀山達矢)、技術補佐員4名、学生17名です。今年は、強力な助っ人4年生の戦力補強に成功し、さらに大学院生は研究生活で培った強靭な忍耐力が糧となり、研究室発足13年目にして、初めてソフトボール大会で優勝を飾るという快挙を成し遂げました。研究とスポーツのデキは比例するそうなので、これをきっかけとして研究室がますます勢いづく予感がします。
 研究活動は、研究室発足以来のテーマである(1)新規多元系半導体ナノ粒子の創製と光エネルギー変換への応用、(2)イオン液体/金属スパッタリングによる複合金属ナノ粒子の作製と機能材料開発の2つを軸に行っています。一見すると同じでも、その中身は日々進歩しています。卒業生の皆さん、あの頃との違いに驚きに、是非研究室へお立ち寄りください。(2017.12.22記)

 

応用物質化学専攻 固体化学講座 構造機能化学(松田研)

松田 亮太郎、馬 運声、堀 彰宏

 研究室の立ち上げと近況

 2015年11月に研究室を発足させてから、早くも2年が経ちました。現在教員(3名)、技術職員(2名)、特別研究員(1名)、D1(1名)、M2(3名)、M1(6名)、B4(5名)の21名が所属しており、とても賑やかになりました。2年前は、空っぽだった研究室ですが、一丸となって研究室の立ち上げを頑張った結果、合成系実験室(1号館)、吸着系実験室(IB館)、物性測定系実験室(6号館)とようやく実験環境が整ってきました。
 私たちの研究室では、新しい多孔性材料であるナノポーラス金属錯体の研究を行っています。錯体化学を基盤にナノ空間を設計して合成を行い、ナノ空間科学の学理探求を行うとともに、ナノ空間物質の分子認識・分子変換・エネルギー変換を利用した、応用材料開発も行っております。今年度は科研費、JST(ACCEL、PRESTO、CREST)、NEDO(エネ環)、民間助成及び共同研究(5件)と多くのプロジェクトに参画して研究を進めることができました。また、学生による成果発表も活発に行い、錯体化学会討論会(9月)ではM1藤村真史君がCrystEngCommn Poster Awardと錯体化学討論会ポスター賞をW受賞し、日本吸着学会研究発表会(11月)ではM2鈴木貴也君が優秀ポスター賞を受賞しました。
 研究の他では講座旅行でスキーに行ったほか、今年のサッカー大会では現在ベスト4まで進んでおり、研究もスポーツも楽しく頑張っています。来年3月には初めて松田研から修士卒で池田君、鈴木君、長田君が社会に羽ばたく予定です(活躍を期待しています!!)。(2017.12.22記)

 

応用物質化学専攻 固体化学講座 機能材料化学(大槻研)

大槻 主税、鳴瀧 彩絵、中村 仁

 結晶材料工学専攻から応用物質化学専攻へ

 大槻研究室は、2006年4月に発足し、生体に関連するセラミックスや環境に調和した材料の創製を基軸において、教育と研究を進めてきました。2014年1月に鳴瀧彩絵先生が着任され、人工タンパク質や両親媒性ポリマーを活かした材料の開発や高機能化へと発展しています。2016年11月には中村 仁先生を迎え、層状化合物の合成とその生体材料応用に関する研究テーマが立ち上がりました。2017年には工学部の改組により、学部組織では化学生命工学科、大学院では応用物質化学専攻の所属となりました。工学研究科工学部1号館8階にある大槻研の実験スペースには、セラミックスを作製するための電気炉を備えたスペース・遺伝子組換え大腸菌を培養するためのP1実験スペース・哺乳類細胞培養専用のスペースがそれぞれ整備されています。セラミックスと生体分子の両分野を、基礎、開発、評価にわたって体験できる研究室です。
 研究室は2018年3月で丸12年を迎えます。2018年10月には、豊田講堂で開催される医用セラミックスの国際会議(Bioceramics30)をお世話いたします。節目の年を迎え、新しい研究の展開にチャレンジする大槻研究室にご期待ください。(2017.12.27記)

研究室セミナーの後で(2017年4月)

有機・高分子化学専攻 高分子化学講座 高分子物性学(松下研)

松下 裕秀、高野 敦志、野呂 篤史

 研究室近況

 1999年から松下教授が講座担当をしている研究室で、場所は1号館(20年前に鏡が池の横に建った10階建ての建物)9階、西側に位置します。上記3名の教員に加え、本年度は学生14名(博士1名、修士8名、学部生5名)と研究員2名、事務補佐員1名で研究室を運営しています。研究内容は、高分子複合系が示すメソスケールの構造制御とそこから生まれる物性に関するものです。特に、ブロック共重合体・グラフト共重合体が自発的に作る周期構造・準周期構造を利用し、高分子-高分子間あるいは高分子-金属化合物間などの超分子的結合を導入する手法で、高機能材料への応用も志向しています。「よく学び、良く遊べ」をモットーに、教職員・学生全員で精力的に活動していますが、松下は大学の理事・副総長との兼任のため、大学本部(豊田講堂の近く)と研究室を行き来する忙しい毎日です。
 研究室の1年は、4月初旬に配属学部生や新しく加わる大学院生を歓迎するソフトボールに始まり、5月連休期間の新旧交換会、7月の大掃除と暑気払いコンパ、10月-11月の講座旅行、年末の大掃除・餅つき・忘年会、そして3月の歓送会・謝恩会と続き、3月末に卒業生・修了生を送り出しています。本年度の講座旅行は、研究室対抗のソフトボールを兼ねて京都に乗り込みましたが、台風の来襲もあって冴えないものになりました。このほかに、OD会主催のソフトボール大会が初夏に、サッカー大会が秋にあり、学生はそれなりに頑張っているようですが、このところなかなか良い成果に結びつかないようです。9階のエレベーターを降りるとすぐに研究室があり、卒業生からのプレゼントである木彫りの看板と小田原提灯が皆様を温かくお迎えしますのでお気軽にお越しください。(2018.1.29記)

2017年度講座旅行-京都市内のホテルにて