先端物理化学講座 高分子物性学

先端物理化学講座

高分子物性学

スタッフ

教授: 松下 裕秀
准教授:高野 敦志
助教: 野呂 篤史

研究概要

高分子物質は複雑系の代表格で、固有の長さを持たないなど多様な構造と性質を示す。当研究室では、複雑性の中から構造・物性の一般法則を導くべく、その基盤としてまず究極のモデルポリマー創りに常に挑戦し続けている。特に2種類以上の高分子物質は複雑系の代表格で、固有の長さを持たないなど多様な構造と性質を示す。当研究室では、複雑性の中から構造・物性の一般法則を導くべく、その基盤としてまず究極のモデルポリマー創りに常に挑戦し続けている。特に2種類以上の異種高分子が分子・超分子を構成するときに自発的に創るメソスコピックスケールの周期構造に魅せられ、新しい分子の設計・階層構造の制御を目指している。具体的には、精密に分子構造の制御されたブロック、グラフト共重合体から形成される特徴的ミクロ相分離構造(2次元のアルキメデスタイリング・準結晶タイリング・3次元ネットワーク構造など)、超分子性総合作用を利用した(ブロック共重合体/異種分子)ブレンド、あるいはハイブリッドなどであり、これらから複合高分子の新しいモルフォロジー設計、材料設計の手法を提案している。

研究テーマ

  • アニオン重合を駆使したモデル複合高分子の創出
  • 各種リングポリマーの構造と性質
  • ABC 共重合体が紡ぐ2次元タイリング/3次元ネットワーク
  • 超分子性相互作用を利用したソフトゲルの調製と機能
  • 超分子型複合ボリマーの設計と高機能材料への応用

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(図をクリックすると拡大します)
(a) ABCトリブロック共重合体ブレンドから形成される特徴的シリンダー構造のTEM写真と配列モデル
(b) ABジブロック共重合体/イオン液体から形成される長周期ドメイン構造、フォトニック材料への応用可能(模式図、反射スペクトル、およびTEM像)

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