研究内容


金属および半導体粒子は、粒子サイズが約10 nm以下になると量子サイズ効果を示すようになり、単結晶などのより大きな粒子と分子のいずれとも異なった物理化学特性を示します。さらにその特性は粒子サイズに依存して大きく変化します。本研究グループでは、化学的手法を用いてこれら材料のナノ構造制御を行い、光、電子、および分子の流れを自在に制御できる新規機能性材料の創製を目指します。このような材料は、高機能光触媒・触媒、あるいは新奇光エレクトロニクスデバイスとしての利用が期待されています。
現在、進行中の研究テーマ。
無機半導体ナノハイブリッドの光化学的構造制御と光触媒への応用
ジングルベル型半導体ナノ粒子を用いる光触媒反応
イオン液体への真空蒸着によるナノ粒子の新規合成法の開発
発光波長を自在に制御できる半導体ナノ粒子集積体の開発
高効率な光エネルギー変換システム構築を目指した光機能性材料の設計・作製
ナノ構造制御による電極表面の高機能化
表面プラズモン励起により生じる光電場増強場を用いたAu/SiO2/CdS複合粒子の光触媒活性の高効率化
イオン液体への金属スパッタ蒸着法を用いるIn/In2O3コアシェル粒子の作製と熱処理による中空ナノ粒子の作製
ZnS-AgInS2ナノ粒子を光増感剤とする新規太陽電池の開発