平成28年度研究室だより

研究室から卒業生の皆さんへ近況報告です。(写真はクリックで拡大します)

物質制御工学専攻 無機材料設計講座 固体材料学研究グループ (薩摩研)

薩摩 篤、沢邊 恭一、大山 順也

 物質制御工学専攻から応用物質化学専攻へ

 2017年の4月より工学部・工学研究科の改組により所属の名称が変わります。複合専攻である物質制御工学専攻は発展的に解消し、今後は学部組織では化学生命工学科、大学院では応用物質化学専攻の所属となります。研究室名は応用物理化学講座の触媒設計学グループです。組織名は変わっても、元素戦略プロジェクトや自動車用内燃機関技術研究組合(AICE)に絡んだ自動車排ガス触媒、金属ナノ粒子触媒、バイオマス変換触媒、燃料電池電極触媒とそれらに関連する量子化学計算の研究テーマは継続していますので今後ともよろしくお願いします。(2016.11.26記)

 

結晶材料工学専攻 ナノ固体化学講座 材料設計化学研究グループ (鳥本研)

鳥本 司、鈴木 秀士、亀山 達矢

 2005年に研究室を立ち上げ、早いもので、2017年4月で12年が経ちます。干支が一回りして、“年男”のような感慨です。研究室の構成は、教員3名(教授:鳥本 司、准教授:鈴木秀士、助教:亀山達矢)、事務・技術補佐員4名、学生21名です。
 現在の研究テーマを大きく分けると、(1)新規多元系半導体ナノ粒子の創製と光エネルギー変換への応用、(2)イオン液体/金属スパッタリングによる複合金属ナノ粒子の作製と機能材料開発の2つです。いずれも、研究室の立ち上げ以降にスタートしたもので、最近になってようやく軌道に乗ってきました。例えば、量子ドットともいわれ、可視~近赤外波長で強い発光を示す半導体ナノ粒子は、近年、液晶ディスプレイにも搭載されるなど、いよいよ身の回りでも使われはじめています。その中で私たちが開発した、低毒性ZnS-AgInS2固溶体ナノ粒子は、非常に高効率で可視光発光し、その発光色が粒子の固溶体組成によって自在に制御できるため、最近特に注目されるようになりました。現在は、これら低毒性半導体ナノ粒子を光触媒や量子ドット太陽電池にも応用すべく、研究を進めています。
 名古屋の高温多湿な夏は、ナノ粒子合成実験に向いていない過酷な環境です。粒子合成の前駆体が準備中にある程度反応することがあり、夏と冬では実験条件がいくぶん変化します。12年経っても、卒論・修論発表前の正月に苦労させられますが、このようなことも含めて、名古屋大学での研究生活は非常に刺激のある楽しいものとなっています。(2016.12.20記)

 

有機構造化学研究グループ(忍久保研)

忍久保 洋、三宅 由寛、辛 知映、廣戸 聡

 今年は30人を超える大所帯となりました

 卒業生の皆様、いかがお過ごしでしょうか。今年度は新たに6人の学部4年生と2人の新たな修士1年生を迎え、5人が学部4年生から修士課程に、2人が博士後期課程に進学し、合計32人の大所帯でスタートしました。さらに、後期からはG30学生のNathan君を新たなメンバーに加え、英語が研究室に飛び交うような新しい雰囲気の中、元気で楽しい研究生活を送っております。特に、今年は応化会のソフトボール大会で念願の初優勝を飾りました。研究面でも、今年は色々な学会に参加し、その結果ポスター賞や講演賞を次々といただくことができました。また、2015年の橫井君の論文に続き、今年も野澤君の論文がNature Communication誌に掲載されて、Chem-StationやScienceを始めとして色々なメディアで紹介され、注目を集めております。研究も遊びも一生懸命に、ますます活発に日々楽しく頑張っているところです。
 今年度の研究室旅行は東尋坊に行きました。写真はその東尋坊でとった集合写真です。夜には日本海の美味しい魚料理を堪能し、温泉で日々の研究での疲れを癒やせる楽しい旅行となりました。
 ホームページに日々の研究の成果や活動を随時掲載していく予定ですので、是非ご覧下さい。2年後に同窓会の開催を企画しておりますので、是非お集まりいただけると幸いです。名古屋にお越しの場合は、是非お気軽にお立ち寄りください。(2016.12.20記)

 

応用有機化学講座 有機反応化学研究グループ(大井研)

大井 貴史、浦口 大輔、大松 亨介、荒巻 吉孝

 今年度は10周年を祝う同窓会から始まり、久しぶりに卒業生の皆さんと顔を合わせて昔話に花が咲きました。11年目を新たな気持ちで迎える良い機会になったように思います。新メンバーとして、4月に助教の荒巻先生が着任されると同時に、5名の4年生(石川くん、今泉くん、加藤(望)くん、谷口くん、登さん)と計算科学を専門とする博士研究員の佐藤さんが、11月からは技術補佐員の寺岡さんが加わりました。皆、卒業生が抜けた穴を見事に埋める個性的な面々で、笑いの絶えない雰囲気のなかで楽しく毎日を過ごしています。また、海外からの短期留学生としてダビットくん(ドイツ)、ルカスくん(スペイン)を受け入れ、国を超えた友情を育みました。さらに、田中くん(D2, ドイツ)、古川さん(D2, 米国)、山田くん(D1, 米国)が短期留学し、それぞれが感じた新しい文化を研究室に持ち帰ってくれました。
 研究面では、安藤くんと中島くんの論文が、学術雑誌「Cell」を擁するCell Pressが創刊した「Chem」に掲載されました。新聞や多くのWeb mediaに取り上げていただいたおかげで、大きな反響がありました。Chem-Stationの記事は皆さんの目にも触れたでしょうか。ITbMにおける生物学とのコラボレーションもやっと形になりつつあり、グループとしての新たな挑戦の成果を発信できる日も近いと感じています。
 日々、様々な刺激を受けてアクティブに活躍するメンバー達の様子を見に、ぜひ研究室に遊びに来てください。突然の訪問も大歓迎です。(2016.12.20記)

 

無機材料・計測化学講座 応用計測化学研究グループ(馬場研)

馬場 嘉信、加地 範匡、湯川 博、小野島 大介、安井 隆雄

 卒業生の皆さん、いかがお過ごしでしょうか。益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。馬場研の近況をお知らせします。2004年に研究室がスタートして以来、今年で馬場研は12年目に突入しました。現在も、ナノバイオデバイスを研究室のキーワードとして、精力的に研究開発を行っています。今年も新年度に新しいメンバーが馬場研に加わり、スタッフを入れて総勢30名超と、本年度もにぎやかです。日々の研究活動はもちろんのこと、日々のスポーツトレーニングにも励んでいます(卒業生の皆さんはご存知でしょうが......)。今年の戦績はソフトボール大会(3位)・サッカー大会(ベスト8)でした。戦績が上昇しつつありますので、来年度こそはダブル優勝を目指したいところです。
 名古屋に来られた際には是非ふらっと立ち寄って遊びにきてください。もちろん、スポーツ・筋トレのコーチングは大歓迎です。(2016.12.22記)

 P.S. 写真は、2014年12月20日に開催しました馬場研10周年記念パーティーのものです(もう2年も経ちましたが...)。

物質制御工学専攻 分子組織工学研究グループ(関研)

関 隆広、竹岡 敬和、永野 修作、原 光生

 関研@名大は15年目 ~光配向まだまだアツいです!~

 2002年4月に名古屋でスタートした関研は、15年目を迎えました。関研の卒業生は総勢で99人です(短期留学生やポスドクを含めると119人)。卒業生の皆様、いかがお過ごしでしょうか。キャンパスアジアプログラムは終了しましたが、その後も留学生を受け入れており、関研は相変わらず国際色豊かな体制で研究にスポーツにと毎日を楽しく過ごしています。OD会主催のソフトボール大会では最近良い結果を残せていませんが、サッカー大会では昨年度準優勝、一昨年度3位とかなり良い成績を残しています。
 もちろん研究第一で取り組んでいます!近年は自由界面からのコマンドサーフェスに取り組んでおり、落射装置はまだまだ現役です。今年は、ソフトマテリアルの光配向に関する2回目の国際会議(PhoSM 2016)を11月末に関研主催のもと名古屋大学豊田講堂にて開催し、国内外の著名な先生方に最新の研究をご報告いただきました。卒業生の佐野さんと別府くんも参加してくださって、元気な姿を見せてくれました。関研では、新しい要素を取り入れつつこれからも液晶やゲル材料などに関する新しい研究を発信していきます。もちろん新テーマにも取り組んでいます。学会の予稿などでたまには関研の動向をチェックしてみてください!そして、近くにお越しの際は、ぜひお気軽に研究室にお立ち寄りください。1号館3階でいつでもお待ちしております。(2016.12.23記)

 

無機材料・計測化学講座 生体分子分析化学研究グループ(村上研)

村上 裕、藤野 公茂

 応化第9研究室の立ち上げと学生の近況

 2015年の4月から応用化学分野で研究室を運営しております。これまで研究室の内装工事を段階的に行い、2016年の11月に1年半をかけて完了しました。学生も、2016年12月現在で、学部4年生が5名、修士課程学生が3名と徐々に増え、研究室も賑やかになってきております。応用化学分野の学生は素直で研究も真面目に取り組むため、ものすごいスピードで成長しています。また、上級生がいない分、学生も自身で考えて積極的に研究を行うようになっており頼もしく思っております。
 研究室の人数がまだ少ないため、学生が主催するソフトボールやサッカーなどの行事には、同じく2015年に開設された松田研究室と合同で参加しています。学生は、研究と学生同士との交流を心底楽しんでいるようで、私が原稿を書いている現在も、皆で本山の評判になっているカレー屋までナンを食べに出かけています(私も誘われましたが教授会の飲み会があるので残念ながら参加できませんでした)。
 最後に研究の話ですが、我々の研究室では化学と生物の融合領域で、新しい技術を作ることを目指しています。新しい技術を作ることで、新しい科学の知見を得て、またそれを基に新しい技術を開発するというサイクルで研究を進めます。これから学生と一緒に、名古屋大学で研究を大きく発展させていきたいと考えています。(2016.12.23記)

 

先端物理化学講座 理論・計算化学研究グループ(岡崎研)

岡崎 進、篠田 渉、吉井 範行、安藤 嘉倫、藤本 和士

 研究室の近況

 新たに准教授の篠田先生をお迎えし、講座としてもフル構成となりました。現在博士研究員が10名、学生はD1(社会人ドクターコース)が1名、M2が4名、M1が5名、B4が6名、また研究生は2名で、両名とも修士課程に進学予定です。
 研究は分子動力学計算による分子集団系の構造と動力学ですが、従来からのミセル、脂質膜、タンパク質に加えて、ここ5年間は京コンピュータを用いたウイルスの全原子シミュレーションに力を注いできています。さらに、2年前からは高分子シミュレーションを新たに開始しました。また、社会の大きな動きにも応え、電解質膜など電池にかかわる研究も開始しています。
 上述の研究に加えて、4年後に稼働予定のポスト「京」コンピュータに向けた高並列汎用分子動力学シミュレーションソフトMODYLASの開発も並行して進めています。これは地味な仕事ではありますが、サイエンス研究の基盤となる重要な開発研究として位置づけています。
 別の側面から研究室の最近の研究を眺めてみると、以前は基礎学術的な研究ばかりだったのですが、最近はかなり工学的な研究も手がけるようになってきています。この方向を反映して、企業との共同研究も大幅に増えてきています。
もう一つ特徴的なことは、博士研究員のほとんどは海外からの研究者であり、研究室では英語が日常的に使われるようになってきています。たとえば、研究会も海外からの博士研究員はもちろんのこと、ドクター以上は英語で発表です。
 このように、かなり活発に研究を進めてきていますので、今後ともよろしくお願い申し上げます。(2016.12.23記)

 

物質制御工学専攻 高分子材料設計研究グループ(八島研)

八島 栄次、逢坂 直樹、田浦 大輔

 八島研発足20年まであと1年余り!

 平成26年8月に、7年間にわたって研究室を支えてくれた講師の飯田拡基先生が島根大学大学院総合理工学研究科に准教授として栄転され、同年10月に、当時、博士研究員として八島研に所属し、ペプチド化学とらせん構造を融合した新たな研究領域を打ち立てつつあった逢坂直樹先生が講師として加わり、教育・研究における新体制が発足しました。この間、逢坂氏は、ケンブリッジ大学のNitschke研に留学する機会を得て、たった1年半という短期間の間に、JACSとAngew. Chem. Int. Ed.誌に2報の論文を筆頭著者として発表するなど、その独特の風貌もさることながら、研究室に新風を吹き込んでいます。また、平成27年3月には、7年以上にわたって事務や経理など研究室の事務作業に尽力頂いた秘書の石川愛子さんがご結婚のため退職され、同年4月より、河本研で秘書をしておられた草壁恭子さんに新たに八島研の秘書として加わって頂きました。草壁さんは、その英語力と事務処理能力を最大限に活かし、平成28年6月24日〜28日に北海道のヒルトンニセコビレッジで主催した「日米高分子合成セミナー」で、22名の著名な海外の研究者を含む、総勢70名を超える参加者の交通、宿泊、食事などのお世話を一手に引き受け、同じく英語が得意の田浦大輔助教と逢坂直樹講師らの「おもてなし」のお陰で、日米セミナーを成功裡に導いて下さいました。八島研の最近のビッグイベントでした(写真を添付しました)。
 少し寂しいことは、かつては敵無し(?)であったOD会のソフトボール大会での「優勝」という2文字から最近、遠ざかっていることがあげられます。経験上、研究力とスポーツはほぼ比例の関係にあり、何とか来年は「優勝」の美酒に酔えることを願っています。(2016.12.23記)

 

応用有機化学講座 機能高分子化学研究グループ(上垣外研)

上垣外 正己、佐藤 浩太郎、内山 峰人

 干支が一周りしました

 卒業生の皆さん、お元気ですか。岡本研から引き継いで、干支が一周りしました。相変わらず、高分子合成、とくに重合反応の研究に取り組んでおり、脈々と受け継がれる研究室メンバーの頑張りで、研究内容も日々進歩しています。スタッフは、佐藤准教授に加え、本年4月から博士課程を修了した内山助教が新たに加わり、充実した体制となりました。現在、博士後期課程2名、M2が5名、M1が6名、B4が5名の学生に加え、秘書の国枝さんで合計22名の所帯になっています。また、今年の夏にはフランスからの留学生がサマープログラムで短期的に滞在し、来年4月からは中国から留学生が研究生として来日予定で、他にも国際的な交流機会が増えそうです。
 研究室行事では、ここ数年、スポーツが強くなってきており(とくに強化していないはずですが・・・)、OD会のサッカー大会では、現在、決勝戦に進出しています。決勝は年明けで、どうなっているやら楽しみです(写真は決勝進出を決めた後に撮影したので、笑顔!)。ボーリングの山下杯は続いています。講座旅行は、ここ最近は年明け早々に行っており、2017年はバスで下呂温泉の予定です。4年生が頑張って企画をしてくれています。
 なお、2017年4月からは、工学部改組に伴い、有機・高分子化学専攻に所属します。それに伴い、研究室のホームページも更新予定です。卒業生の皆さん、是非、気軽に研究室にお立ち寄り下さい。(2016.12.24記)

 

結晶材料工学専攻 結晶設計化学(大槻研)

大槻 主税、鳴瀧 彩絵、中村 仁

 大槻研究室は、2006年4月に発足し、生体に関連するセラミックスや環境に調和した材料の創製を基軸において、教育と研究を進めてきました。特に、骨の機能を代替するバイオマテリアルの開発や、生体の作る材料の構造やそれらが構築されるプロセスに啓発を受けて、新しい材料の開発に展開するバイオインスパイアード材料の領域で研究を展開しています。2014年1月に鳴瀧彩絵先生が着任され、機能性ペプチドや両親媒性ポリマーを活かした材料の開発や高機能化へと発展しています。生体環境中で能動的に機能する材料の開発を目指し、生体内酵素の存在に応答する有機化合物や、細胞にはたらきかけるペプチドなどを、無機材料に複合化する研究も展開しています。工学研究科工学部1号館8階にある大槻研の実験スペースには、セラミックスを焼結するための電気炉スペースに併設して、遺伝子組換え大腸菌を培養するためのP1実験スペースを備えており、生体分子とセラミックスの両者の実験を体験できる全国でも珍しい実験室となっています。今年度は11月1日から中村 仁助教を迎え、哺乳類細胞培養専用のスペースを立ち上げ、バイオマテリアル研究を、基礎、開発、評価にわたって一貫して行える体制となりました。
 研究室は、時代に対応しながら最先端研究を実施する場として、人材育成に務めてきました。学生どうしは仲が良く、卒業後も学年を超えて交流が続いています。これは、応用化学教室で培われた伝統であり、大槻研究室の最も意義ある財産と認識しています。11年目を迎え、新しい展開を図る大槻研究室に新しい展開を期待して下さいますようお願い申し上げます。(2016.12. 27記)

 2016年12月 学生どうしの議論のときに。

高分子物性学講座(松下研)

松下 裕秀、高野 敦志、野呂 篤史

 平成11年から松下教授が講座担当をしている研究室で、場所は新1号館の9階、西側に位置します。松下は大学の理事・副総長との兼任で、大学本部と研究室を行き来する毎日です。野呂博士が本年2月から講師に昇任しました。上記のスタッフに加え、学生17名(博士2名、修士10名、学部4年5名)と研究員1名、事務補佐員1名で研究室を運営しています。研究内容は、ブロック共重合体・グラフト共重合体などの複合高分子が自発的に形成するメソスケールの周期構造・準周期構造観察やそこから生じる物性探索を軸とし、様々な環状高分子の合成と物性評価や外部刺激で制御できる非共有結合を自発構造構築に取り入れた複合体に関する研究なども精力的に展開中です。
 研究室の年中行事は、4月初旬の学部4年生や進学した院生を歓迎するソフトボール・歓迎会、5月連休期間の新旧交換会、7月の大掃除と暑気払いコンパ、10-11月の講座旅行、12月の大掃除・餅つき・忘年会、3月の歓送会・謝恩会などです。このほか、OD会主催のソフトボール大会やサッカー大会があり、学生はそれなりに頑張っているようですが、このところの勝率は高くないところが少々気になっています。研究室の入り口には、卒業生からのプレゼントである木彫りの看板と小田原提灯が掲げてあり、皆様の来訪をこれらのシンボルとともにお待ちしております。(2017.1. 6記)

平成28年度講座旅行の投宿先、掛川市の倉真(くらみ)温泉・真砂館前にて。
この後、まもなく消え行く「つまごい」を訪ねる。

未来材料・システム研究所 材料創製部門・材料プロセス部(熊谷研究グループ)

熊谷 純

 熊谷研究グループは2015年10月に発足した未来材料・システム研究所の材料創製部門・材料プロセス部の研究室となりました。研究室は2016年3月に竣工した研究所共同館2号館の5Fへと引っ越し、歴史ある工学部6号館の研究室とはお別れ致しました。今年度の熊谷研ですが、熊谷准教授・原田勝可客員教授・今井技術専門職員・大橋茜音(M2)・宇都靖了(M1)・佐橋寛之(B4)のメンバーでスタートしました。研究テーマは光触媒の素反応研究・低線量放射線影響の解明に寄与する放射線バイスタンダー効果研究・高性能半導体素子作成のためのシリコン基盤材料創製・タングステンを用いた高性能放射線防護服の評価など、放射線に関わるテーマだけではなく、光や材料創製関連のことも行っております。
 2016年11月26日には毎年開催している研究室同窓会が開かれ、旧職員・OB・OGの16名と現職員・学生が集まりました(写真)。鳥飼先生は82歳になられた今も昔と変わらず研究・音楽・語学に取り組まれていて、出席者も皆驚いておりました。今年11月にまた開催する予定ですので、卒業生の皆様方のご参加をお待ちしております。電子メールで研究室同窓会の案内をしておりますので、案内が届いていない方は、今井技術職員(imap@apchem.nagoya-u.ac.jp、アットマークは半角に置き換えてください)までお知らせ下さい。(2017.1.21記)